About SUIDEN STYLE
旅の余韻をくらしの中に
SUIDEN STYLEは
SUIDEN TERRASSEのオンラインストアです。
旅の瞬間だけではなく
その前後のくらしを彩り
人生を豊かにしてくれる
山形庄内のいいもの・いいことをお届けします。
SUIDEN STYLEは
SUIDEN TERRASSEのオンラインストアです。
旅の瞬間だけではなく
その前後のくらしを彩り
人生を豊かにしてくれる
山形庄内のいいもの・いいことをお届けします。
スイデンテラスが選んだ、いいもの、くらしのもの。
おすすめの商品を選びました。ぜひお気に入りの逸品をお探しください。
おいしいもの
くらしのもの
スイデンテラス
オリジナル商品
出羽三山から庄内平野、そして日本海へ。
山形県庄内地方は、豊かな自然の恵みで満たされた土地です。そして、この土地を象徴するランドスケープである水田から着想を得て生まれたホテルがSUIDEN TERRASSE。
田んぼに浮かび、周囲の山並みや田園風景に溶け込むような佇まい。この場所で、山形庄内を味わう時間を提供しています。
スイデンテラスが届ける、いいこと、大切にしたいこと。
作り手だからこそ知る商品の楽しみ方や、山形庄内のくらしについてお伝えするコラムです。
旅の楽しみはその土地に実際に足を運んで歴史や文化、自然に触れることですが、その地ならではの旬の食材やそこにしかない味に出会えることも旅の醍醐味。旅先で味わうだけではなくお土産に買って帰って余韻に浸る方も多いのではないでしょうか。中でも牛乳やチーズなどの乳製品も旅先で人気のご当地グルメです。SUIDEN TERRASSEが山形旅でお勧めしたい乳製品のお土産は、ミルクの風味と味わいが口いっぱいに広がる「蔵王チーズ」。宮城県のメーカーでありながら、宮城県民のみならず山形県民にとっても親しみのあるブランドです。当館レストランMOON TERRASSEで提供している人気メニュー・チーズケーキで利用しているだけでなく、オンラインストア「SUIDEN STYLE -旅の余韻をくらしの中に-」でも販売しています。「蔵王チーズ」は宮城県と山形県の県境、蔵王の山麓にある一般財団法人蔵王酪農センターによるチーズブランドです。それらの商品は主に宮城県内と山形県内で販売され、地域で親しまれています。「蔵王チーズ」の魅力について、30年間製造にも携わってきた蔵王酪農センター理事・営業部長である宮沢 秀夫さんにお話を伺いました。 蔵王山麓で搾られた生乳を100%使用こだわりの素材を生み出す、自然環境と酪農技術宮城県と山形県の県境にある蔵王山の宮城県側の麓に蔵王酪農センターが運営する、1980年に国内で初めて設立された蔵王チーズのナチュラルチーズ専門工場があります。「蔵王チーズの商品に使っている生乳は100%蔵王山麓産のものです。大量生産はできませんが、この地域の良質な素材にこだわっています」と宮沢さん。ミルクの香りが強く、素材の濃厚な味を楽しめるチーズはどのように作られているのでしょうか。 絶えず天然水が湧き出る豊かな自然環境の蔵王山麓にある牧場には約100頭の乳牛が飼育されています。チーズの味を左右する生乳の品質を守るために、工場では牛の飼育に細心の注意を払っています。 「牛舎内で自由に過ごせるフリーバーン方式を採用しているので、牛たちは低ストレスな環境で良質な生乳を作り出してくれます」「センターで搾った生乳の他、蔵王山麓の指定域内の生産者の生乳がチーズや牛乳に加工されます。また生乳の他、一番人気商品のクリーミースプレッドに使われている卵も地元産。平飼いで健康に育てられた鶏が産んだ、良質なものを選んでいます」また蔵王チーズが評価されるのは、恵まれた環境だけではなく、チーズのみならず酪農の研究に長年積極的に取り組んできたからこそ。設立当初から国産ナチュラルチーズの普及と酪農のあり方に真摯に向き合ってきた、蔵王チーズの目指すところとは?蔵王チーズが目指す国産ナチュラルチーズ界の発展と親しみやすいチーズの追求 実は、蔵王酪農センターはチーズ作りだけではなく、研究機関として発足したのが始まり。 蔵王チーズの母体である財団法人酪農電化センターは1960年(昭和35年)に神奈川県厚木市で設立し、 1964年(昭和39年)に酪農の機械化推進のため大規模草地酪農ができる土地を求めて蔵王町に110haの土地に移転、チーズ製造を開始した1980年に蔵王酪農センターとして団体名も変更しました。「最近では、各機関との共同研究を重ね3年もの歳月をかけて開発された麹菌で熟成させたチーズを、世界で初めて商品化することに成功しました。またチーズづくりの過程で出るホエイ(乳清)を使った飲料などの商品化で、食品残渣問題の解決にも取り組んでいます。さらに遊休農地や未利用資源の有効活用に向けた研究といった、酪農の専門研究機関としての役割も担っています」そして人材育成も積極的な取り組みのひとつ。「1980年に国内で初めてのナチュラルチーズ専門工場として設立して以来、40年もの間積極的に人材育成に取り組んできました。現在は年に5回のチーズ研修を行なっています。全国各地から、チーズについて学びたいという熱心な人が毎年多数応募してきてくれます。そこで講習を受けた方々は各地域でチーズ工房を営むなどして、オリジナルのナチュラルチーズを作っています」と宮沢さん。全国各地の酪農機関や大学と協力しながら研究を進め、さらには多くのチーズ職人を輩出している蔵王酪農センター。目指しているのは国内全体に国産ナチュラルチーズを普及させ、チーズ界、そして日本の酪農を発展させることなのです。職人として30年チーズを作り続けてきた宮沢さんがおすすめする食べ方とは? 「親しみやすいチーズを作りたい」という宮沢さん。酪農とチーズの研究と製造に長きに渡って携わり、それらに精通した宮沢さんから日々の食卓に取り入れたくなるチーズの食べ方をお聞きしました。「蔵王チーズの商品は、ミルクのやさしさが引き立つこと、そして食べやすさにこだわっています。この時期特にお勧めしたいチーズとその食べ方はシュレッドチーズで作るチーズフォンデュです。更にそこにゴーダチーズを加えることで風味が増し、トロリとした食感もより楽しめます。ホワイトシチューにクリームチーズをたっぷり混ぜてもおいしいです。他には鍋料理に麴チーズを少し加えると風味が際立ちます」と宮沢さん。チーズを使ったレシピを楽しそうに語る様子から、チーズをたくさんの人に楽しんでほしいという想いが伝わって来ます。 チーズの味わいと香りを楽しめるのは「スモークゴーダ」だそう。「桜のチップを使って、本格的に仕上げています。2年に一度行なわれる全国各地から200品以上のチーズが出品される“ALL JAPANナチュラルチーズコンテスト”で、2017年と2023年に優秀賞を二度受賞したこともある自信作です」封を切った瞬間からスモーキーな香りが広がり、やや強めの塩気とそれに負けないミルクの味がしっかりと感じられます。「お酒に合うと評価いただくことも多く、最近ではお客様から食べ方を提案いただくこともあります。蔵王の湧水を使って淹れたコーヒーや、台湾のお茶との相性も良いと大変好評なんです」とのこと。地域に密着しているからこそお客様の声が近い距離で届き、商品開発にもつながっていきます。「現在全国には300以上のチーズ工房があり、個性豊かなチーズが多数出て来ています。一方でチーズの食べ方の開発と楽しみ方の提案はまだまだできる余地があります。今後は和食に合わせられる、日々の食卓に出せるチーズを開発していきたいんです」とのこと。進化し続ける蔵王酪農センターの取り組みは、国内のナチュラルチーズの普及に大きく影響していると言っても過言ではありません。 旅先で出会って心を動かされたその地ならではの味覚を、旅から戻った日常の中でも取り入れたくなる経験をしたことがある方も多いかもしれません。チーズやバターなどの乳製品もまた、旅先での出会いをきっかけに日常のお気に入りのラインナップに入れるのにおすすめです。コラムで紹介した蔵王チーズの商品は、当館レストランMOON TERRASSEのスイーツで体験いただけるだけではなく、オンラインストア「SUIDEN STYLE -旅の余韻をくらしの中に-」でも販売しています。「シュレッドチーズ」は単品、「スモークゴーダ」は蔵王チーズ4種セット(Aセット)での販売となります。ぜひお試しください。
例年よりも長い夏がやっと終わったと思ったのも束の間、風が吹くと肩をすくめてしまうほど、一気に寒さを感じるようになりました。先日鳥海山と月山で初冠雪が観測され、刻一刻と冬が近づいているのがわかります。稲刈りを終えた田んぼは、来年の稲作のための土づくりの時期に入りました。黄金色の稲穂が刈り取られた風景はどこか寂しげにも見えますが、昔ながらの方法で稲を自然乾燥させる稲架(はさ)掛けをしている田んぼもあり、その風景は米どころならではの秋らしい風情を感じさせます。 年間を通して美しい風景を見せてくれる田んぼと、そこで収穫された美味しいお米は、庄内の人々にとって心の拠り所となる欠かせない存在です。全国有数の米どころの庄内も、今まさに新米のシーズンを迎えています。SUIDEN TERRASSEの館内SHOPとオンラインサイトでも、全国にファンがいる鶴岡市の米農家(株)井上農場さんの新米の販売が開始しました。食べる人の笑顔のために米づくりに徹底的にこだわる(株)井上農場山形県庄内地方は、青森県より連なる出羽山地と、秋田県との県境にある鳥海山に囲まれた平野です。雨量・降雪量がともに多いため、地下に浸透しろ過された伏流水が山や海などで湧き出しています。また春先には雪解け水が山形県内を流れる最上川や赤川に流れ出します。豊かな土地と豊富な水、そして昼夜の温度差が、庄内を米どころとして発展させました。今年の夏は記録的な猛暑や水不足により全国各地の一次産業が打撃を受けました。農業も例外ではなく、庄内地域の農家の皆さんからも作物の不作や収穫量の減少などの声が聞こえてきます。今年の稲作やお米の出来はどうだったのか、(株)井上農場代表の井上 馨さんからお話を聞きました。 庄内地方の真ん中、鶴岡市藤島にある(株)井上農場。「55ヘクタールある(株)井上農場では、主食用の米5品種と酒米4品種を育てています。すべて農薬や化学肥料の使用をできる限り抑えて栽培する特別栽培米です。 農薬や化学肥料の一般的な使用量を5割以上抑え、有機質肥料と、漢方薬と蜂蜜を使った自然由来の活力剤で育てています。これらの栄養で稲が元気に育ち、色も良くなるんです」と井上さん。 愛情を込めて育てたお米はJA(農協)に頼らず、自社で全量精米販売をしているとのこと。しかし今年は全国的に猛暑の影響が大きく、(株)井上農場でも例年にない状況だったと話します。「農業を始めて53年になりますが、今年は過去にない気象条件の厳しい年でした。稲作に限らず、様々な作物の生産者が苦労しました。特に深刻だったのが降水量不足でしたが、うちの田んぼは月山水系の水を引いているお陰で、なんとか被害を最小限に抑えることができたんです。このような状況のため、周りの農家と連携しながら作業を進めることも必要でした」厳しい気象条件の中でも、「今年もいい米ができた」と井上さんが自信を持って言い切れるのは、井上さんが50年以上の歳月をかけて培った稲作のノウハウと地域の連携があったからこそ。「種まきから丁寧にやっています。田植えは、稲1本1本の根本まで風通しがあって日当たりの良い環境を作るために、植え付ける苗の本数をあえて少なくして、稲同士の間隔も空けるようにしているんです。一般的には1株7本〜10本を植えるのが目安で一坪あたり70株~80株を植えるところがありますが、(株)井上農場は1株5本、一坪あたり50株~70株としています。稲にとって良い環境を作ってあげることで害虫が付きにくくなるので、結果的に農薬使用量の減少にも繋がるんです。たくさん植えて収穫量を増やすこともできるけど、稲の環境が悪くなると殺虫剤や農薬もたくさん使うことになってしまうので、(株)井上農場ではこの方法を採用しています」安心・安全を大切にしながら、のびのびと育てた稲は粒が大きくしっかりとしたお米になります。 収穫したお米は一般的には農協のライスセンターへ持ち込む農家が多い中で、(株)井上農場ではすべて自社のライスセンターで乾燥・調整をします。調整後のお米は鮮度を保つために真空状態で袋詰めにします。白米だけでなく、玄米も販売しています。パッケージは大きいサイズが2.5kgで、お米の酸化を防ぎ湿気や臭いからも守ることができるジッパー付きのものを採用しているので、最後まで美味しく召し上がっていただけるそう。ドローンを使用した自然由来の農薬散布、自動抑草ロボ「アイガモロボ」を用いた有機米栽培の試験と、新しい取り組みを次々と行なっている(株)井上農場。現在は自然にやさしいパッケージを採用したいと考案しているそう。種まきから田植え、稲刈り、精米、袋詰めまで丁寧に行なわれるお米。それらはすべて「食べてくれる人を想像しているからできることなんです」と井上さんは語ります。「安心して心から美味しいと言ってもらえるものを届けたい」その強い想いが、井上さんの手間暇を惜しまない米づくりに溢れていると、お話を伺っていて感じました。(株)井上農場が育てたお米は、香り、粘り、輝き、味、どの項目においても優れた品質が認められていて、5年連続で出品している「米・食味分析鑑定コンクール」では出品した品種全てが全国3位や特別賞などを受賞。確かな品質が認められています。(株)井上農場が自信を持っておすすめする全国トップレベルのつや姫と雪若丸の新米販売開始「猛暑の影響があったものの、今年の米も粘り、旨みともに非常に良いものができました。今頃の新米販売開始から年内いっぱいまでが一番多く注文をいただく時期ですが、お陰様で、北は北海道、南は沖縄まで、全国各地から注文をいただいています」そもそもお米は野菜と同様に生鮮食品に区分されており、新鮮で温度・湿度管理がしっかりされている(株)井上農場さんの新米が人気なことも納得です。全国的な知名度と人気を誇る「つや姫」 (株)井上農場さんがメインで生産・販売するお米は「つや姫」と「雪若丸」の2つのブランド米。他にもはえぬき、コシヒカリ、ひとめぼれと、幅広く生産・販売しています。つや姫はブランド名の通り艶が美しく、品の良い甘みと旨み、粘りと弾力が強いのが特徴で、初めてつや姫を食べた人は「今まで食べていたお米とは別物」「ご飯が食卓での主役になった」などと感動する人も多いそうで、今やつや姫人気は全国に広がっています。 炊き立てはもちろん、冷めてもおいしいのでお弁当やおにぎりにも推奨される品種です。しっかりした粒感でおかずの味を引き立てる「雪若丸」雪若丸は、つや姫の弟をイメージさせるブランド米として生まれました。 力強い稲穂が特徴で、お米は雪のように白く美しく名前の由来にもなっています。粒の食感がしっかりあり、 粘りと硬さのバランスが取れたあっさりとした上品な味わいは、どんなおかずとも相性抜群。お寿司のシャリにもぴったりのお米です。 館内SHOPとオンラインストアで販売開始品種ごとの味や特徴を楽しんでもらいたい お米は新鮮かつ管理の徹底が大切だと言われていますが「より美味しく召し上がっていただくためには、自分自身にとって美味しい水加減を知ることも大切です」と井上さん。「炊飯器で炊く場合は事前に決められた水分量で炊くのが一般的ですが、水の量を調整しながら炊いてみて自分にとって美味しいと思える水分量を知ることで、さらに美味しいご飯に出会えるはずです。炊き立てもおすすめですが、つや姫と雪若丸は冷めても美味しいので、おにぎりやお弁当にすると絶品です」SUIDEN TERRASSEの館内SHOPとオンラインサイトで販売する(株)井上農場さんの「いのうえ農場新米ラインナップ」は下記の通りです。ーーーーーーーーーーーーーーーーつや姫約13合(2kg)5合(750g)玄米2合(300g)雪若丸 約13合(2kg)5合(750g)玄米 2合(300g)ーーーーーーーーーーーーーーーー 特に新米は一粒一粒の水分量が多いため、艶があってもちもちとした食感。また新鮮な分、旨みと甘みを存分に味わえます。一年で一番美味しい新米だからこその味わいをぜひ体験してください。 一番少量の単位で2合ずつ袋詰めされたセットもあるので、つや姫と雪若丸の食べ比べをしても楽しいかもしれません。 春は水を張った水面が輝き、夏から秋にかけて青々とした田んぼが黄金色に変化し、冬にはしんと静まり、雪で一面真っ白になる田んぼ。 そんな米どころならではの景色の移り変わりを思い浮かべながら、庄内を代表するお米をぜひ味わってください。【オンラインストア SUIDEN STYLE】(株)井上農場 新米販売ページはこちらhttps://style.suiden-terrasse.com/collections/frontpage【企業Data】株式会社井上農場住所:999-7683 山形県鶴岡市渡前字白山前14公式サイト:https://inoue.farm/