“旅の余韻をくらしの中に” SUIDEN TERRASSEが大切にしたいこと

“旅の余韻をくらしの中に” SUIDEN TERRASSEが大切にしたいこと

“旅の余韻をくらしの中に”
SUIDEN TERRASSEとSUIDEN STYLE
非日常と日常を繋ぐ場所

[文責]
SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
総支配人 中 弥生


改めて考える。旅は人生を豊かにする

2019年からの世界を揺るがした未曾有の出来事は、私たちの生活に大きな影響をもたらしました。

私自身はこれまでの当たり前が当たり前ではなくなる経験をとおして「本当に大切なことは何か」を改めて考える機会になり、価値観や多様性とは何かを見つめ直しました。日々の暮らしや家族や仕事、時間もお金も食べるものも会う人も。あることが当たり前過ぎて省みなかったことが実は自分にとって不要だったり、逆にその価値に改めて気づいたこともあったり。

そう考えると、皆さんにとって「旅」への思いはどう変化したでしょうか。

行きたいところに行って、会いたい人に会う。これまで当たり前にできると思っていたことが、実は当たり前ではなかったことに気付き、愕然とした方も多かったかも知れません。

旅は、水や食べ物のように「それがないと生きられないもの」ではなく、衣食住が満たされて初めて意識することです。しかし社会の大きな変革を経験しても、やっぱり人生に旅は必要だと私は考えます。
 

旅には土地や人、食との出会いがあり、そこでしかできない体験が待っています。出発前のワクワク感から始まり、旅先では癒しや幸福、感動を受け取って、旅後には余韻が残り、また日常が始まる……。旅はその瞬間だけではなく、旅の前後も日常を彩り、人生を豊かにしてくれるかけがえのない体験であると考え、私たちのお客様にもそうあっていただきたいと思い、日々お客様をお迎えしています。

日常と旅は人生の中で循環しています。旅と日常を切り離すのではなく日常の中でも旅の幸福な余韻を感じていただきたい、そんな思いで旅の時間と日常を繋ぐオンラインストア「SUIDEN STYLE −旅の余韻をくらしの中に−」を立ち上げました。


オンラインストア「SUIDEN STYLE」が大切にしたいこと

美味しかった炊き立てのつや姫や雪若丸、山形庄内の食材をふんだんに使った食事、食事と一緒に楽しんだ地酒や地ビール。朝食で食べて美味しかった新鮮な野菜や庄内ならではのご飯のお供。そして積雪の多い冬期の大切な収入源として発展・成熟した手仕事。

雪解けの春、青田の夏、稲穂の秋、深雪の冬。それぞれの季節に鮮やかな色があり、音も風もがらりと変わる庄内の四季。

旅から帰った時に、SUIDEN TERRASSEでの時間や庄内の四季が恋しくなったら、ぜひこの「SUIDEN STYLE」にお立ち寄りいただきたいのです。もちろん「いつかSUIDEN TERRASSEに行きたい」と思ってくださっている方にも、旅前の余韻として気軽に立ち寄れる場所であれたら嬉しいと思っています。


SUIDEN STYLEはスタッフの“いい”が選定基準

SUIDEN STYLEの商品ラインナップは、僭越ながら、山形庄内で暮らす私たちSUIDEN TERRASSEのスタッフが「いい(素敵・素晴らしい・good)と思う山形庄内のもの」を選んでいます。

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SUIDEN TERRASSEが選んだ
 ・山形庄内のいいもの・いいこと
 ・山形庄内の春夏秋冬を感じられるもの・こと
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私たちの中には、豊かに暮らしたい、今ある生活をよりよくしたい、という感情が潜在的にあると思います。「SUIDEN STYLE」で紹介する商品が「日常に欠かせないものではないけれど、そばにあると心と生活が豊かになるもの」であれたら嬉しいです。そしていつかは、旅の余韻を感じるためではなく、皆さんの日常に欠かせないものになれたらとても幸せです。




6年目のSUIDEN TERRASSEが目指すこと

開業以来SUIDEN TERRASSEも、社会の大きな変革と共に走り続けてきました。

今も試行錯誤を続ける中ではありますが、変わらない思いは「“ありのまま”がすべて」。SUIDEN TERRASSEが持つ“ありのままの魅力”を発信していきたいと思っています。

例えば引き続きの感染症対策やサービス向上の努力、とても大切なサステナブルの取り組み。社会の変化に寄り添いながら、必要なことは対応する、でもSUIDEN TERRASSEの本質はぶれないことが大切。

田んぼがコンセプトの唯一無二のホテル・SUIDEN TERRASSEでの滞在を通して、四季、自然、食、時間という山形庄内の豊かさを感じていただきたい。そしてお客様が自分らしく自由に大事な時間を過ごしていただけるよう、選択ができる提案をしていく・していけるホテルでありたいと思います。特に「食」については山形庄内の食材を提供することはもとより、その先にあるお客様の知的好奇心や幸福感を意識し、提案をしていきたいと思っています。



Profile
中 弥生 Yayoi NAKA
SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE 総支配人

パークハイアット東京、ザ・リッツ・カールトン大阪、ザ・ブセナテラスなど複数のラグジュアリーホテルおよびリゾートでの経験の後に、当時、新たなスタイルのラグジュアリー旅館であった箱根・翠松園の開業に副総支配人として参画。その後、奈良にあるホテルアジール・奈良の総支配人として地域と共存するホテル運営を実践。また“銀座人”との関係を構築し、宿泊施設としてだけでない付加価値の創出に尽力するという銀座グランドホテルのリブランドプロジェクトに参画。その後、三井不動産グループである三井ガーデンホテルズにおいて銀座エリアの複数のホテルの総支配人を歴任。三井ガーデンホテルズではそれまでの経験を生かし、地域の価値を生かしたホテル運営を実践した。2019年11月、株式会社アライブ・ホスピタリティ・デザインを創業。

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